Toshi Photodiary

日本の四季を追いかける風景撮影記

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新潟再訪~みずがめ座η流星群(2017.05.05~06)

ご無沙汰しております、Toshiです!

 

前回の星峠の棚田の記事に続き、今回はみずがめ座流星群の撮影記を綴らせて頂きます🌠

今回の記事もまとまりがなく、長ったらしくなっておりますが、どうか最後までお付き合いください。

 

みずがめ座流星群は、毎年G.W付近に活発に活動するη群と夏休みごろ活発に活動するδ群に分類され、今回はη群の撮影となります。

δ群は7月末にピークを迎えます(2017年は7月31日ごろが極大。今回のη群の詳細については、以下のリンクを参照ください)。 

 

www.nao.ac.jp

 

ということで、先日5月5日・6日とみずがめ座流星群を撮影しに、再び新潟県へ出撃してきました!(二日に渡った理由は以下をご覧ください)

スパンが短すぎて、自分でも内心おかしいと思っています)笑

 

ただ、今回新潟に行く理由としては、①天気予報的に関東地方は雲が広がり、撮影・観測には不向きだったこと、②それに対して新潟県では、比較的安定した晴れ間が期待できること、③新潟県の山間部では気温が低いため、空気が澄んでいること、④光害が圧倒的に少ないなどなど・・・。

我ながら小さい脳みそで一生懸命考えて、撮影地を新潟県に絞りました。

 

ここで、一つお詫びがあります。

今回、撮影地の詳細については、オフレコとさせて頂きますm(__)m

わざわざブログを見に来てくださっているのに、大変恐縮で心苦しいですが、どうかご理解ください。

 

世間はG.W真っ只中、みずがめ座η群の見ごろである6日明け方の天気を、毎度お馴染みのGPV気象予報で確認しながら、ソワソワしていました。

すると、日本海低気圧やそれに伴う前線が接近し、天気は全国的に下り坂に向かう予報。

これは、6日明け方の天気が怪しいと思い、予定を前倒しして前日5日の未明から明け方に狙いを定めようと思いました。

ただ、自分の住んでいる関東地方は、低気圧に先行する上空の気圧の谷や南からの湿った空気の影響で、5日明け方は雲が広がる予想・・・。

 

さて、どうするか。

そこで、目についたのが新潟県

大型連休後半は、各地で好天に恵まれたことが記憶に新しいと思いますが、これは日本の南海上にある比較的勢力の強い高気圧に覆われていたため。

高気圧は時計周りに風が吹き出すので、関東地方には南から湿った空気が流れ込んでいました。

ならば、山を越えればなんとかなるかもしれない!半ば閃きとGPVが良かったことがあり、新潟県に着目。

冒頭に記した理由も手伝って、新潟県へ出撃しようという考えに至りました。

 

ふぅ・・・(なかなか撮影の話にならなくてごめんなさい)

ということで、いつも通り目的地に着くまでの道のりを。

 

準備を整えて、G.Wの恐ろしい渋滞がひと段落し始めた4日夕方に自宅を出発。

京葉道から首都高経由で外環へ。

そこから、関越道に入り、ひたすら北上します。

関越道に入ると、上りの対向車線は早くもUターンラッシュが始まっており、車の長蛇の列。

それをよそに、新潟方面はすんなり流れてくれます。

 

途中、高坂SAで休憩をはさみました。

SAからは、綺麗な夕焼けを見ることができ、晴天を予感させてくれます。

どうか、このまま晴れてくれと願いつつ、さらに関越道を北上。

すると、群馬県に入り若干雲が・・・。

いやーな予感がしましたが、空をよそにハンドルを切ります。

そして群馬・新潟県境にある関越トンネル目前になると、空一面が雲に覆われ、星の姿が全くありません(/_;)。

「これはやってしまったか」と、半ば諦めモードで、関越トンネルを抜け、新潟県に入ると・・・。

 

そこには、雲1つない星空が広がっていました!思わず運転中に、「やった!」とガッツポーズ。そこから、新潟県内は雲が全くなく、終始星空が広がっていました。

 

そして、関越道から下道へ降り、去年ペルセウス座流星群で訪れた場所へ再び訪問しようと、某ダム湖へとつながる長い長いトンネルへ。

山へ分け入り、標高を上げて目的地にたどり着くと、残雪とともに夜空いっぱいに星空が瞬きます。

この日は、月明かりが比較的強く、夜半過ぎにならないと月は沈みません。

ただ、月明かりがあってもこれだけ星が見えるということから、月が沈んだ後の星空の凄さが容易に想像がつきました。

 

ここで、撮影地についたあと、合流してくださった方をご紹介(*ノωノ)

以前からTwitter上で交流があり、自分の中で「星空写真といえばこの人!」というぐらいの存在感、そして会ってお話してみたかった方にようやく出会うことができました。

 

その方とは・・・テスさんです☆ 

twitter.com

 

自分のツイートを見て、同じ関東からはるばる新潟へ追いかけてきて下さったのです!

星空をよそに、やっと出会うことができたことに感動。

いろいろなお話をしたいのは山々ですが、軽く挨拶を済ませ、二人とも三脚とカメラを担いで、さっそく各々の場所で撮影。

 

現着したときは半月過ぎの明るい月が出ていたため、天の川はうっすら写る程度でした。f:id:toshi81photography:20170516010430j:plain

 

見えるでしょうか?写真中央付近に寝ている天の川が写っていますが、その姿は非常に淡いです。代わりに月明かりのパワーで、周囲はまるで昼間のように明るく、残雪が美しく輝きます。

 

そして、夜は更けて、月が山の向こうに沈む瞬間。

まるで、夕日が沈むかの如く、その光景は美しかったです。f:id:toshi81photography:20170516011418j:plain

 

そして、ここからが撮影と観測の本番。時間とともに、闇が押し寄せ、みるみるうちに周囲が暗くなっていくのが、自分の目でも分かりました。

それまで、月明かりに負けていた星々が明かりを取り戻し、一斉に輝き始めます。

淡く寝ていた天の川も、すっかり立ち上がり、その姿を目で確認できるほどハッキリと夜空に架かります。月が沈むと、そこは天然のプラネタリウムでした。

f:id:toshi81photography:20170516012909j:plain

 

天の川をクローズアップ。

現像で見やすいようにしてありますが、天の川の模様もしっかりと目で確認できるほど美しい夜空。光害の少なさと空気の澄み具合、空気が乾燥していたことも手伝い、最高の星空が広がります。f:id:toshi81photography:20170516013732j:plain

 

月が地平線に沈むのを待って、カメラの画角を決め、インターバル撮影。あとは流れ星がフレームインすることを願って、目視観測に専念します。

そして、念願のテスさんと、最高の星空の下でカメラ談義に華が咲きます📷

写真についての話題や星についての話、プライベートな話などなど・・・。

まるで天然のプラネタリウムの如く光り輝く幾千の星たち、その声が聞こえてきそうなぐらい綺麗な夜空に、ちょっぴりセンチメンタルな気分になります。

肉眼でもハッキリとわかる天の川、これでもかと言わんばかりの数多の星々に目をやりながら、テスさんが作ってくださった暖かい紅茶が、冷え切った身体に染み渡ります。

 

そうして、二人で天の川を見ていると、そこに一筋の閃光!!

ハッキリ色もついていて、先端部分も明るく輝いていました!火球*1だ!

流れもゆっくりで、数秒程度の永続痕*2も確認。

二人して、あーーー!!と歓声を上げながら、「今の凄かったね!」と感動を共有します!(^^)!

そして、気になるのが、今のはカメラに写っているか?ということ・・・。

天の川を貫くように流れた火球、画角は天の川に合わせているから、これは・・・

と思いきや、この時はカメラを移動中)笑

シャッター切ってないよーーー!

テスさんも、この時はシャッターを切っておらず、二人して逃しました⤵

ただ、二人して同じ方向を眺めている時の火球は、みずがめ座からのプレゼントかもしれません🌠

 

その後も小さなものはいくつか流れましたが、大きいものはこれが最初で最後でした。

目でははっきり見えたものの、カメラに収められなかったことに、正直後悔が残ります。

 

 時間は刻一刻と過ぎてゆき、気づけば薄明の時間。星々はゆっくり姿を消してゆき、ブルーアワーへ。

 

 朝には良い感じの薄雲が広がって、ほんのり優しい朝焼けも見ることができました。

 

そして、周囲が明るくなり、ようやくお互いの顔をしっかりと確認することができました|д゚)←夜間撮影あるあるです)笑

 

気づけば、夜通し撮影と寒さで身体中のエネルギーを使い果たして、お腹がグー・・・テスさんの沸かしてくれたお湯で、残雪の山々の囲まれながら、二人して朝カップ麺を啜ります♨

そこでの祝杯の一枚(テスさんが撮って下さいました^^♪)f:id:toshi81photography:20170516133510j:plain

 

朝食を食べたあとは、周囲のロケハン。

気の赴くままに、車を走らせます。

すると、橋の上から険しい残雪の山々を見渡せる場所を発見!

雪解け水が沢を流れ下り、美しい景観を創り出しています。

f:id:toshi81photography:20170516134727j:plain

 

 思わず美しい景色にカメラを向けるテスさん、うーむ、イケメンな後ろ姿です(*ノωノ)

f:id:toshi81photography:20170516135116j:plain

 

このあと、この付近をさらにロケハン。

さすがは新潟県とあって、すさまじいほどの雪の量。

残雪というには、少々量が多すぎます(;'∀') 

ただ、その雪の量をものともせず、クロックスで雪の壁をよじ登るテスさん、素晴らしいバイタリティーです!)笑

そして、ロケハンであまりにも良い場所を発見。

ここで撮ればよかったねー!と二人して後悔します・・・。

そこで、ふと思いました・・・「明日の朝の予報は?もしかしたら、良い方向に変わってるかもしれない。」と。

GPVを見ていると、日本海から低気圧が近づくことに変わりはありませんでしたが、前日より天気の崩れるタイミングが遅くなっていました。

それに伴い、雲の広がるタイミングも薄明すれすれと言ったところ。

これはもう一晩チャンスがあるかもしれない、しかも明日は極大だし、流れる数は多少多くなるかも・・・。

 

よし、もう一晩賭けよう!)笑

これにより、当初日帰りの予定が、二日かけての遠征へ確定しました(´◉◞౪◟◉)

ここで、テスさんとはお別れ。

「今夜の成果、期待しているよ!」というテスさんからの励みの言葉に背中を押され、やる気が湧いてきます!

とは言え、夜通し寒い中撮影した身体は、思いのほか体力を削られていました。

そこで、遠征の定番・・・「そうだ、温泉へ行こう。」(←京都へ行こう的な)

 

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あまりにも話が脱線しすぎましたが、こういう前置きがあり、6日は単独で再び撮影へ。

車での仮眠から目が覚めると、そこには月と星たちが見えていました。

「よしっ、いける!」妙な自信を抱きながら、市街地から昼間テスさんとロケハンした場所へと移動します。

すると、月明かりがあるにも関わらず、そこには満天の星空が広がっていました。

f:id:toshi81photography:20170516143303j:plain

 

そして、月が沈みかけると、数分単位で周囲の明るさが変わっていき、しだいに闇に包まれます。

普段、生活をしていて月明かりでの周囲の明るさの違いを、こんなに感じることはありません。

それは、人工的な明かりによってつねに周囲が明るいためでしょう。

自分は、東京よりの千葉在住のため、住んでる町はかなり光害がきついです。

このため、新月や満月に関係なく、つねに周囲は明るいのです。

こういう体験も、カメラをやっていなければできなかったでしょうし、意識もしなかったかもしれません。

 

そして月が完全に沈み、周囲が完全に闇に包まれると、残雪の山々に架かる美しい天の川が姿を見せてくれました。

f:id:toshi81photography:20170516150109j:plain

 

写真右上には、小さいながらも緑がかった流星がフレームインしてくれました。

また、この日はより多くの流星を捉えるべく、カメラ二台体制での撮影を決行。

沢を挟んで、もう一台のカメラを設置しました。

こちらは、ソフトフィルター*3を使用して、明るい星を強調しています。

f:id:toshi81photography:20170516150616j:plain

 

この写真左に写っている吊り橋が、結構な吊り橋でして・・・(;・∀・)

木製でできている橋を補強するように、金属の橋が下から掛けられているのですが、一歩一歩の歩幅がまずまずの広さ・・・おまけに、その間は下の沢まで吹き抜けで、足を踏み外すと、数十メートル下へ転落します)ガクブル

暗闇が幸いして、高さはあまり感じなかったですが、昼間のロケハンで渡った記憶が蘇り、脚が震えました。汗

 

まぁ、何はともあれ、素晴らしい夜空に変わりはありません!

恐怖心よりも、満天の星空に囲まれたことに対する高揚心が上回り、自分でも驚くほどに、この吊り橋を行ったり来たりしました)笑

 

せっかくの二台体制だし、文句のつけようのない星空・・・。

思わず、こんな自撮りもしてしまいました♪

f:id:toshi81photography:20170516152436j:plain

 

 そうしているうちに、時間は2時半を過ぎようかという時でした、夜空を眺めていると(まさに上の写真のような感じで)、天頂*4付近に明るい火球が視界いっぱいに流れていきました!!

カメラで撮ろうと思っても、おそらく広角・魚眼あたりではないと入らないぐらいの長経路火球。

雪が残る山中、思わず一人で雄たけびを上げてしまいました!)笑

自分が見た流星の中で、ベスト3に入るぐらい大きい火球だったと思います。

カメラはというと、当然その方向には向けておらず・・・(/_;)

またしても撮り逃しました。

ただ、各地のライブカメラでこの長経路火球は捉えられていたようです。(下記リンク参照)

SonotaCo.JP :: トピックを表示 - 2017年5月6日2時25分08秒のη水がめ群長経路火球

 

感動とともに、またしても悔しさが込み上げてきますotz

その後も天頂付近には、比較的明るい流星を確認することができたので、思い切って天の川から画角を変更。

特徴的な星座や前景がなく、写真としてはあまりよくありませんが、そんなことは言ってられません!

きっと、残って撮りたかったであろうテスさんの気持ちも考え、絶対大きいものを捉えてやるという気持ちでカメラを真上に向けます。

気づいた時には薄明も始まり、しだいに空が青みがかってきていました。

祈るような気持ちで、シャッターを切っていると・・・

なんと、奇跡的にフレームインしてくれました!

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お分かりいただけるでしょうか?

上写真の画角左上、色のついた一筋の光が流星になります。(写真左下の薄い白い線は人工衛星です)

画角右から左へ飛んだと思われ、大物にふさわしく緑→黄→赤と色味も綺麗に写ってくれました!

※流星に色がつくのは、流星を構成する分子や原子由来の色で、マグネシウムや酸素は緑、窒素は赤などの色に見えるそうです。http://www.nao.ac.jp/faq/a0501.html

 

このあとはGPVの予想通り、薄雲が広がり始め、日の出の時間には数時間前までの雲一つない空がまるで嘘のように、雲が綺麗な朝焼けに染まりました。

 

ただ、やはり夜通し撮影した身体には、もう朝焼けを撮る体力は残っておらず、ETC料金を稼ぐため、そのままR17をひたすら南下。

関越トンネル手前の湯沢ICまで来たところで関越道に乗り、帰路につきました。

 

今回は、奇跡的に二日間の夜ともに雲1つない快晴の空に恵まれ、とても運が良かったです。

流星は、かろうじて大物をゲットできましたが、写真で撮ることももちろん大事だけど、自分の目で楽しむことも忘れてはいけません。

カメラに夢中になっていると忘れがちな、自分の五感で目の前の景色を楽しむということ、今回はそれを思い出させてくれるような遠征になりました。

 

そして、何よりテスさんと満天の星空の下で出会えたこと、二人して火球を見られたことが最高の想い出です。

 

以上で今回の記事を締めさせて頂きます。

今回も長々と綴らせて頂きましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございますm(__)m

 

最後になりますが、今回ご一緒してくださったテスさんに、改めて感謝の気持ちを込めて、ありがとうございました!

 

Toshi Photodiary

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@今回のおまけギャラリー

 <北斗七星とアルクトゥールスが描く春の大曲線の一部>

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*1:流れ星の中でも特に明るく輝く流星のこと。

*2:流星痕ともいう。大きな流星が消滅した際、その経路に沿って出現する淡い痕跡のこと。

*3:カメラのレンズ前面に装着する円形、または角形のもの。用途に応じて様々なフィルターがあり、ソフトフィルターは主に星を強調したり、柔らかな質感の写真を撮影するのに使われる。

*4:天文学の概念で、観測者の真上にあたる点のこと。